−昇る龍−十五話「シェルターの中」

真炎が去って丁度40分、龍也と榊は神社の石段を登っていた

「流石氷室だ、手回しが早ぇ」
榊は額に汗をかいていた
「アイツらの部下がうろついてなければ、3分で来れたんだがなぁ」
榊は酒蔵の扉に手をかけながら、汗を手拭いで拭いた
榊は少し焦っている様に見えた
「なぁ、氷室ってのは何なんだ?」
龍也は酒蔵の中に入って行った榊に問いかけた、榊は簡単に答えた
「俺の古い悪友さ」
榊は龍也をクローゼットに詰め込むと、近くのボタンを押し、「ガタン」という音と共に龍也は落ちて行った
2回目の「ガタン」という音がして、龍也は地下シェルターにいた
「やっぱ慣れねぇな」
龍也は頭を掻いた、とりあえず、榊を探す事にした
すると遠くから聞き慣れた事が聞こえた
「龍也ぁー!こっちこっち!」
龍也は「まさか」という気持ちで振り返った
前に榊と話した小屋に歩を進めると、龍也はやっぱりという顔で、ドアを開けた
そこには、蚊屋沼、棚山、そして龍也の姉「龍夏」がいた
「何で姉貴がいるんだよ・・・」
龍也は呆れた顔で言った
「龍也、お前も知ってると思うが、今飛龍町の各地にお前を血眼で探してる奴らがいる」
蚊屋沼はいつになく真面目な表情で言った
「ちゅー訳で生徒を避難させた後、自分のネーチャン避難させたんよ」
棚山はいつものインチキ関西弁で流暢に話すと、ポケットからゴムを取り出して、髪の毛を縛った
「ああ、それなら俺も知ってる、それが原因でわざわざ遠回りしたんだからな」
龍也はそう言いながら靴を脱いで小屋に上がった
「まぁ、榊さんが地上で色々と偽装工作してるから、当分シェルターから出られないけどね」
龍夏は明るく言った
「という訳で2日位この中にいる訳だが、このシェルターは色々な所に繋がってるし、色々な施設がある」
蚊屋沼は全員にお茶を入れ、近くから茶菓子を取り出した
「飛龍町の榊さんの知り合いが協力してるからな」
蚊屋沼はもう真剣な表情ではなかった
「ほな、自分龍夏ちゃんとシェルターの中見てきたらどや」
棚山はお茶をすすりながら龍也を促した
「ああ、じゃあそうするよ」
龍也と龍夏は靴をはいて、軋むドアを開いた
「にしても大変な事になったね」
龍夏は歩きながら龍也に話しかけた
「ああ、とりあえずあっちにゲーセンあるらしいから」
「お前はゲームの事しか頭に無いのか」
龍夏が龍也に強烈なツッコミを入れた時、笑い声が聞こえた
「龍也くん、久しぶり」
そこには木二郎がいた
「あれ?お前もココに?」
龍也は話をしようとしたが、木二郎はフラッといなくなってしまった
「?まぁいいや、とりあえずゲーセンに行くか」












    続く






風邪ひいてるから長文うつのがキツい・・・

とりあえず軽く昇る龍書いておこう、という事でした
とりあえず薬飲んで、氷枕して、そしてダイブする(何に?)
もう無理だ頭痛い、とりあえずさいなら〜



うう・・・頭がぁ・・・