−昇る龍−4話「痛み」
龍也は今日あった色々な事で頭がいっぱいになりながら、家のドアを開けた、
辺りは暗い闇にしずんでいた、
「ただいま、」
龍也が静かに言った、
家の中は夕飯と風呂の入浴剤の匂いでいっぱいだった、
「先に風呂に入って、それからメシ食って、」
おかえりの一言も無く龍也の姉、龍夏(たつな)がたたみかけるように言った、
「あーはいはい、わかりましたっと」
龍也は風呂に入った、
その頃氷室たちは高層ビルの最上階にいた、
「白幡組に兵隊3000まわすように伝えなさい」
氷室は数人の筋肉質な男にそう言うと電話を手に取り
「三陸会の入江に今すぐ三億持って来るように伝えて下さい」
そう言って早々と電話を切った、
「七破化一家に今すぐ日本刀300本拳銃250丁そして素手ゴロに自信のある兵隊を100用意するように手配してください」
と書いた紙を一人の男に渡すとコートを羽織った、
「私は今から幹部会に行って来ます、龍也君以外の人からの電話は適当に何とかしておいて下さい」
そう言ってアタッシュケースを手に取り部屋を出た、
その頃龍也は布団の中で深い眠りに着いていた、
窓際で、龍のビー玉が青い光を滅茶苦茶に反射しながら輝いている
目をつぶり、静かに寝ていた龍也、
突然龍也は胸を抑え苦しみ、のたうち回り初めた
「ぐああああああ!!!」
胸を貫くような痛み、体はピクリとも動かない、
痛み、麻痺、その苦痛の中で一つのビジョンが見えてきた、
次々と移り変わるビジョンのなかで理解出来る物は少ししかなかった、
駅前の本屋
榊のオッサンの酒蔵、
そして高層ビルの最上階で静かに笑みをたたえている氷室・・・、
ドクン!!最後に心臓に龍の模様が刻みこまれているビジョンで目が覚めた、
痛みや麻痺は消えていた、
続く
真島の兄さーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
すいませんでした。そしてさいなら〜