−昇る龍−十話「榊の使命」

榊は遠い目をして少し笑うと、口を開いた

「40年前だ、俺はフダ付きの不良だった」
「丁度お前と同じ16の頃だ、俺は変なビー玉を拾った」

榊はポケットから中が白いビー玉を出した、

「それって・・・」
「ああ、正解だ」

榊は少し笑ってビー玉をポケットにしまった、

「その頃俺は氷室という男と仲が良かった、」
氷室?あの氷室か?
龍也は一瞬思ったが黙っていた、

「そして俺はその日もいつも通り生活していた、」

「だが、一つだけ違った」
「一つだけ?」
龍也は詳しく聞き出そうとしたが、榊は相変わらずの調子で話し出した、

「ビジョンだ、使者が見る」
「あれか・・・」

「俺には災害で飛龍町が半壊するのが見えた」

「それが・・・」
龍也の背筋に謎の悪寒が走った、

「そして俺はやみくもに走った、災害を止めようと」

「だが、そこである男に足止めをくらった」

「氷室だ」









「氷室は俺を騙していた、そして・・・」

そこまで言うと突然榊の目から大粒の涙がこぼれた、

「オッサン・・・もう・・・」
龍也が気を使って、榊を止めたが榊はさっきより大きな声で言った

「飛龍町轟災害は起こり、そこで俺は・・・!!」

会話が途切れた、榊は泣き崩れた、


「オッサン、俺帰るよ」
龍也が小屋を出ようとした、
「ああ、そこのエレベーターから上がれるぞ・・・」
榊はまだ涙目だった、


龍也は「コレ作んのにいくらかかってんだ?」と呟くと、帰路についた















   





    続く












アイディアがあったんでこれを、モンハンは明日で


ほなさいなら〜